閉店か売却か?飲食店の出口戦略を徹底比較

閉店か売却か?飲食店の出口戦略を徹底比較

飲食店の経営者様で、「閉店」をご検討されていませんか?

 

長年切り盛りしてきたお店を閉めるという決断は、非常に重いものだとお察しいたします。しかし、その決断を下す前に、一度立ち止まって「売却」というもう一つの選択肢を検討してみませんか?

 

この記事では、飲食店の「閉店」と「売却」について、コスト・スピード・手間の3つの観点から徹底的に比較解説します。それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、経営者様にとって最善の選択をするための一助となれば幸いです。

1. 飲食店の「閉店」と「売却」、基本的な違いとは?

1. 飲食店の「閉店」と「売却」、基本的な違いとは?

まず、二つの選択肢の基本的な違いを整理しましょう。

 

閉店:

事業そのものを完全に終了させることです。店舗を空にして貸主へ返却し、事業に関わる各種行政手続きも廃業に向けて進めます。

 

売却:

店舗の設備や内装、場合によっては事業そのものを第三者に引き継ぐことです。一般的に「居抜き売却」という手法が用いられます

2.【コストで比較】閉店と売却、どちらに軍配が上がる?

2.【コストで比較】閉店と売却、どちらに軍配が上がる?

コストは、経営者様にとって最も重要な判断基準の一つでしょう。結論から言うと、多くの場合で「売却」の方が金銭的なメリットは大きくなります。

 

■閉店にかかる多額の費用

「お店のシャッターを下ろすだけ」では閉店は完了しません。 むしろ、そこから様々な費用が発生します。

 

原状回復工事費:

借りている店舗を入居前の状態に戻すための工事費用です。いわゆる「スケルトン返し」が一般的で、内装や設備の解体・撤去が伴います。20坪の店舗の場合、60〜100万円以上かかることも珍しくありません。

 

解約予告期間中の賃料:

賃貸借契約では、通常3ヶ月〜6ヶ月前の解約予告が義務付けられています。 その期間は営業していなくても家賃を支払い続けなければなりません。

 

その他:

厨房機器などの産業廃棄物処分費用や、リース設備の違約金など、見落としがちな費用も発生します。

あるシミュレーションでは、20坪・家賃50万円の飲食店の閉店費用が合計で450万円程度にのぼるという試算もあります。

 

■売却で得られる収入と費用削減効果

一方、売却(居抜き売却)を選択した場合、これらの閉店コストの多くを回避できる可能性があります。

 

造作譲渡代金が手に入る:

厨房設備や内装、家具などを「造作」として次のテナントに買い取ってもらうことで、売却益を得られる可能性があります。 造作譲渡の相場は数十万円から300万円程度と幅がありますが、閉店費用を補って余りある収入になるケースも少なくありません。

 

原状回復義務が免除される可能性:

買い手が見つかれば、店舗をスケルトン状態に戻す必要がなくなるため、高額な原状回復工事費を削減できます。

 

解約予告期間の賃料を抑えられる:

スムーズに買い手が見つかれば、予告期間中の無駄な家賃負担を最小限に抑えることも可能です。

 

このように、コスト面では支出が積み重なる「閉店」に対し、「売却」は支出を抑えつつ収入を得られる可能性があり、圧倒的に有利と言えるでしょう。

3.【スピードで比較】より早く手放せるのはどちらか?

3.【スピードで比較】より早く手放せるのはどちらか?

「とにかく早くお店を整理したい」というニーズもあるでしょう。この点については、状況によって判断が分かれます。

 

閉店のプロセス:

閉店は、貸主への解約予告から始まります。前述の通り、解約予告期間が3ヶ月〜6ヶ月設けられていることが多く、その期間は手続きを進めながら待つ必要があります。その後、原状回復工事にも2〜4週間程度の期間を要します。

 

売却のプロセス:

売却は、買い手が見つかるまでの期間が不確定です。しかし、立地や店舗の状態が良ければ、専門業者に依頼することで1ヶ月程度で買い手が見つかるケースも珍しくありません。

 

一概にどちらが早いとは言えませんが、計画的に進めるのであれば、売却もスピーディーな解決策となり得ます。

4.【手間で比較】手続きがより簡潔なのは?

4.【手間で比較】手続きがより簡潔なのは?

手続きの煩雑さも無視できないポイントです。

 

閉店の手続き:

閉店する場合、経営者自身が行うべき手続きは多岐にわたります。保健所や消防署、税務署への廃業届の提出や、従業員を雇用している場合は労働基準監督署への手続きなど、非常に煩雑です。

 

売却の手続き:

売却は、買い手探しや条件交渉、契約書の作成など、専門的な知識が求められます。

しかし、信頼できる専門業者に依頼すれば、これらの煩雑な手続きの多くを代行してもらうことが可能です。

ご自身で全ての手続きを行う手間を考えると、専門家のサポートを受けられる売却の方が、結果的に負担を軽減できるケースが多いと言えるでしょう。

5. 飲食店売却の全体の流れについて

5. 飲食店売却の全体の流れについて

実際に売却を進める場合、一般的に以下のようなステップで進行します。

 

①専門業者への相談・査定依頼

②買い手候補の募集

③内見・条件交渉

④造作譲渡契約・賃貸借契約の締結

⑤店舗の引き渡し

 

売却全体の流れや、より詳しい注意点については、こちらの『飲食店売却の完全ガイド』で詳しく解説しています。

6. まとめ

6. まとめ

飲食店の「閉店」と「売却」を比較すると、多くの場合で「売却」の方に金銭的メリットがあり、専門家のサポートを得ることで手間も軽減できることがお分かりいただけたかと思います。

 

もし、あなたがお店の将来について少しでも悩んでいるのであれば、「閉店」という選択肢を確定させる前に、まずは一度、ご自身の店舗にどれくらいの価値があるのかを調べてみませんか?

 

弊社では、飲食店の売却を専門に長年サポートしてきた実績豊富なスタッフが、経営者様のお悩みやご希望を丁寧にお伺いします。査定は無料で行っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。後悔のない選択をするために、私たちが全力でサポートいたします。